「〇〇大学の研究によると」Tierランク

 

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↑これはペットのオヴィラプトル

 

【はじめに】

「〇〇大学の研究によると」から入って、“ ありもしない” 研究を引用して自説を補強する構文あるじゃん。あれの強さ考えるわ。

 

※例文

・オックスフォード大学の研究によると、時間停止ものビデオの99%がやらせである。

ハーバード大学の研究チームの報告によると、レモン1個のビタミンC含有量はレモン1個分に相当するという。

 

【評価項目】

ネームバリュー、聞き馴染み、権威度(?)、語感の良さ、面白さ等から総合的に判断

※同ティア内で左右差なし

 

[Sランク]

オックスフォード大学 ケンブリッジ大学 スタンフォード大学

[Aランク]

コロンビア大学 シカゴ大学 カルフォルニア大学

[Bランク]

ハーバード大学

[Cランク]

マサチューセッツ工科大学 東京大学 

[???ランク]

帝京平成大学

 

[Sランク講評]

オックスフォード大学、ケンブリッジ大学ともに、知名度、権威度、語感の良さ、どれをとっても申し分ない。理系の事柄にはケンブリッジ、文系の事柄にはオックスフォードを使うと、より「それっぽさ」が出るだろう。

 

[Aランク]

権威ある大学の名前として真っ先に思い浮かぶことはなくても、聞いたことはあったりそうでなくとも「凄そう感」はあったりする丁度いいラインの大学。構文として使うと玄人っぽさが滲み出る。

 

[Bランク講評]

そりゃハーバードはすごいけどさ。もうしゃぶられ尽くされている感が否めない。おそらく最も人口に膾炙しているつよつよ大学なので、さすがに「安直さ」が気になってくるレベル。あからさまに嘘だとわかるネタ的な学歴詐称をするならハーバードだし、適当に大学引用構文を使うならハーバード。だからちょっとね、芸がないように感じてしまうかもね。まあ逆に言えば知られすぎているゆえ「通じない」ということが絶対にないという安心感はあるが。

 

[Cランク]

マサチューセッツ工科大学の難点は二つ。第一に、名前が長すぎて詠唱中に噛んでしまうリスクがあるということ。「まさちゅーせっちゅ」などと言ってしまったときにはもう。グロすぎる。意図しないボケで笑われるのって結構効くんだから。向こう三日は引きずるよね。それで以降数年はときどき思い出す「プチ嫌だったことデッキ」に入るよね。第二に、「工科」の部分を言い忘れてしまう危険があるということ。「マサチューセッツ大学」と「マサチューセッツ工科大学」は別なので、ちょっと扱いが面倒。勿論前者もすごい大学なんだけど、知名度では後者が勝るので、前者を引用してしまうと「おそらく工科の方を引用したかったんだろうけど言い間違えちゃった人」として捉えられかねない。東京大学については、日本人としては身近で結構だが、ドメスティックであるがゆえ、構文として引っ張ってくるほどかという疑義をもたらす気がする。広く大きく、海外に目を向けた引用をするのがこの構文の本懐ではないだろうか。

 

[???ランク]

ファミマ大学さん。いや大学がミーム化することあるか?ここまで来てしまうと局所的瞬間的な知名度はハーバードにすら勝るのではという。構文におけるその効力は未知数というほかないのでこのランク。特筆すべきは、権威ある諸大学にはない「ココがスゴイ」ポイントである。それは二重のボケ構造ができるということ。大学引用構文の構造は、「〇〇大学の研究によると」という部分がいわば前座で、その後に続く研究内容がボケの中核を成していると分析できる。その前座部分を「帝京平成大学」にするとあら不思議、前座部分がボケの中核を乗っ取ってしまう。だって存在が面白いんだもん。散々こすられすぎて我々はその名前を面白いものとして刷り込まれてしまっているからさ。ずるいよね。余談だが、これと似たような手法でテクニカルな技巧ができるのが国際信州学院大学である。「ない」研究成果を引用するのに、「ない」大学の名前を持ってくるというのは何とも構造的な滑稽がある。しかし存在しない大学なので当然ランク外。

 

【おわりに】

構文の乱用には気を付けよう。特に、マ~~~ジで「それっぽい」研究を引用して本気で騙しにかかるのは倫理的にやめようね!(自戒)